日清カップヌードルのCMと聞いて外国人がフォークで食べている映像をイメージする人は間違いなく昭和生まれ、トモGPです。というわけで我々日本人とは切っても切り離せないジャンクフード、それがカップ麺です。もちろんジャンクフードには目が無い私トモGPもカップ麺は大好き、
なかでもお気に入りは辛くて有名なこの”蒙古タンメン中本”のカップ麺、実際にあるラーメン店の味を再現したこの商品は皆さんもセブンイレブンのカップ麺コーナーで1度は目にしたことがあるのではないでしょうか?一体いくつ食べたかわからないこちらのカップ麺ですがよく考えてみると”本物の蒙古タンメン中本”はまだ一度も食べたことはありません、ということで今回は食べ比べも兼ねて初めて実際の店舗に行ってまいりました。
蒙古タンメン中本
蒙古タンメンの前身はは1968年に上板橋で開業した中国料理中本という中華料理屋で、中本の名称は創業者である中本正氏の名前からとられたものなのです。上記の画像にも写っている蒙古タンメン中本のアイコンとも言うべき白根誠社長はもともとこの店の常連客で、中本氏の健康上の理由により一旦閉店となった際に店の味に惚れ込んだ当時の白根社長が修行を積み、2000年に蒙古タンメン中本として再開し現在に至るのです。(Wikipedia参照)
すでにラーメンファンの間では有名だったこのお店を世に知らしめたのはやはり2008年から全国のセブンイレブンで販売されているこちらのコラボカップ麺でしょう。世の中の激辛ブームに乗っかることで知名度は更に増しカップ麺だけではなく実店舗の人気も全国区となりました。もちろん自分もお店の存在を知ってはいましたが、どうしても店舗は上板橋を中心に都内に集中しているイメージがありなかなか行く機会がありませんでした。しかし先日どうしてもオリジナルの蒙古タンメンを食べてみたくなり1番近い店舗を調べてみると、なんと自分が住んでいる横浜にあるではありませんか!どうやら横浜初出店ということで2022年に満を辞してオープンしたらしいのです。ならばということで早速昼休みに突撃してきました。
蒙古タンメン中本 横浜店
蒙古タンメン中本横浜店は横浜駅西口から歩いて約3分、ちょうど高島屋とビブレの間に挟まれた位置にあります。
帷子川の脇にある遠くから見ても一眼でわかる真っ赤なビルが目印、めちゃくちゃインパクトのある建物ですねw。訪れたのは平日の13:00頃、お店の前には10人程のお客さんが並んでいましたが驚いたのは女性のお客さんがとにかく多いこと。自分が今まで訪れたラーメン屋はカップルで訪れている人はいても女性だけで来ている姿はほとんど見たことがありません。しかも一人で来られている女性のお客さんもいて本当に驚きました。激辛ブームはいまなお継続中といった印象を受けました。
お店の入り口の壁には主なメニューの写真が。自分は初めてなのでもちろん看板メニューである蒙古タンメンを注文するつもりです。
自分はもともと辛い物が大好きでカップ麺の蒙古タンメンは「辛いなぁ」と思いつつもなんとか美味しく食べられるレベル、しかしたまに発売される更に辛い”蒙古タンメン北極”は辛過ぎて自分は美味しく食べることはできません。建物の色からして辛いものしか置いていないイメージの蒙古タンメン中本ですが、全てのメニューが辛いわけではなく辛味の無いメニューももちろんあるので辛いものが苦手な人でも安心して楽しむことができます。ちなみに白根社長も激辛の蒙古タンメン北極を食べられる様になるまで10年かかったとのことですw。
この様にメニューは豊富にあるので券売機の前であたふたしないためにも、HPなどで予め調べて自分の食べるメニューを決めておくことをおすすめします。
まだ比較的新しい店内は非常に明るく厨房も綺麗に整理整頓されていて、カウンター18席の座席もそこまで狭くなくテーブル下には荷物を置くスペースもあり快適、しかしこの横浜店は食券を購入した後も店内で並ばなければならないため結局席につくまで30分以上かかりました。
蒙古タンメンいよいよ実食
席につくと程なくしてラーメンが到着、ついに本物の”蒙古タンメン”とご対面です!蒙古タンメンとはピリ辛の味噌タンメンの上に辛口の麻婆豆腐がかけてあるもので、お店の辛さ基準でいうと辛さ=5になります。かけてある麻婆豆腐は確かに辛そうですが、見た目は思っていたほど気を衒った感じはありません。カップ麺の方よっぽどインパクトがある感じです。
まずは麻婆豆腐のかかっていない部分からスープを一口、濃厚でいて全くしつこく無い程よい辛さの味噌スープに、一緒に入れられている野菜の旨味が混ざり合って非常に奥深い味わいとなっています。非常に手の込んだスタンダードといった感じ、これは美味しい。
今度は麻婆豆腐も混ぜて一口、こちらはあまり見たことがない辛子麻婆豆腐ですがこれはこれで単体でもめちゃくちゃ美味しく、この麻婆豆腐とごはんだけでも十分いけちゃう感じです。そして確かに味は辛いです、しかし辛さの中にもしっかりと”うまみ”を感じることができるので辛いけどまたすぐ次の一口が欲しくなってしまうクセになる美味しさ、これは病みつきになる気持ちがわかります。ちなみ個人的に辛さの具合はカップ麺よりマイルドに感じました。
麺はスープのよく絡む太麺でもちもち弾力があり食べ応えは抜群、タンメンの要となる野菜は鍋で煮込んだ様な柔らかさで青臭さは全く無く野菜の旨味のみを残した感じで、麺・野菜・辛子麻婆豆腐が混ざり合った味は正に絶妙で本当に美味しくてたまりません。そこに刺激的な辛さが加わることで箸が止まらず熱々なのに気がつけば半分以上を一気に食べてしまっていました。この味大好きです!
実際に食べてみた本物の蒙古タンメンはカップ麺のものとは確かに味は良く似ていますがやはり本物は似て非なるものでした。(もちろんどちらも美味しいです。)本物の蒙古タンメンはその見た目と同様に味も良い意味でスタンダードであり王道でどこか懐かしくもありました。もしかしたら似た様な料理を出す街中華はあるかもしれませんが全ての面において数段上の仕上がりを見せる蒙古タンメン、辛いだけではなくちゃんと美味しい一杯に仕上げてあるのがここまで人気がある秘密なのかもしれません。まだカップ麺しか食べたことのないそこのあなたも、もし機会があったらぜひ本物の蒙古タンメンにトライしていただきたいと思います。