先日12月初旬、自動車業界を驚かせる発表がありました。全車種EV化を表明していたイギリスのJaguarがブランドロゴの一新とキービジュアルを公開しました。いわゆるリブランディングですね。
しかし話題になっている理由がこのリブランディングが急角度過ぎて自動車関係者のみならず自分のような車好きにも大きなインパクトを与えています。この映像だけを見ると新作のパリコレのハイブランドのティザービジュアルみたいですが、Jaguarの未来を表している先進的で前衛的なイメージを強く打ち出しています。
こちらが新しいジャガーのロゴになります。旧ロゴはこちらですので、全く違うブランドに仕立て上げたい意向がまざまざと見て取れます。どちらかというとコンサバティブなブランドだったジャガーですが思いっきり、アバンギャルドに振ったイメージです。
個人的にこのロゴの変遷を見た時にファッション好きとしてイメージしたのは、サルバトーレ・フェラガモでした。
フェラガモ(Ferragamo)は、イタリアのラグジュアリーファッションブランドです。シューズを中心に、アパレルやバッグ、アクセサリーなど幅広いアイテムを取り扱っています。
イタリアの職人技をベースにした高い品質と耐久性クラシックかつエレガントなデザインとモダンなエッセンス解剖学を修めた創業者が目指した快適な履き心地代表的なモチーフである「ヴァラ」と「ガンチーニ」フェラガモのブランドの歴史は90年にも及びます。しかし、近年筆記体のロゴ、しかもサルバトーレ・フェラガモというフル表記からサルバトーレを撤去しゴシック体でFERRAGAMOと書かれたときはバレンシアガかと思いました。今回のジャガーが成功するのかカーガイとして考察をしてみます。
実は尖ったほうが成績がいい近年の自動車市場
こちらのBMW7シリーズ、今見てもインパクトのあるビジュアルですが見慣れた今でもギョッとします。しかし、保守的なライバルメルセデスのSクラスよりも販売実績が良いという話があります。結局消費者は見慣れたデザインよりも尖っているデザイン結局は好むということに他なりません。いい例がテスラのサイバートラックでしょうか。
映画の世界から飛び出したようなこのビジュアル、アメリカでは市販化され大きな話題と人気になっています。そしれ、タイプ00と評された今回のジャガーの新世代コンセプトカーがこちら。
どことなくテスラ味があるというか、BMWやロールスロイス味もある近未来的かつ非常に大胆なデザインコンセプトです。しかも、キーカラーが真っピンクです。ジャガーと言えばブリティッシュグリーンだったりブラックのイメージでしたので相当な方向転換、リブランディングを図りたいのだなと感じています。
CG画像ではなく実際にこのようにプロトタイプが作られており、リアガラスがないデザインは流石に各国の安全基準を満たさないため市販化されたらまた違うデザインになるとは思いますが個人的には非常にかっこいいと素直に思いました。
良いデザインとは、無害で保守的なものではなく
悪名は無名に勝る的なインパクト
が大事だと思っています。今から予言しておきますが、ジャガーのリブランディングは5年~10年スパンで見た時に個人的には成功すると思っています。以前からご紹介している新世代MINIもそうですし、今後の自動車業界はEV推進やEV減退の波を繰り返しながら淘汰される有名ブランドも出てくると思っています。
このビジュアルを見て誰がジャガーCMだと思うでしょうか?個人的には歓迎すべきリブランディングであり、同じビジネスをするものとして大いに参考になったモデルだと思っています。