音楽を聞くだけでなく電話対応のため等、イヤフォンを長時間つける人も最近増えてきています。AirPods Proのようなカナル型イヤフォン、特に高品質なモデルは、音楽を深く没頭して楽しむための完璧な選択肢です。しかし、これらのイヤフォンは周囲の音を遮断しすぎる傾向があり、仕事中や運転中には不向きな面もあります。また、長時間の装着により耳の中が蒸れたり、聴覚障害など悪影響を及ぼす可能性がある面も無視できません。これに対して、オープンエア型のワイヤレスイヤフォンは、自然な音質と共に周囲の音を適度に取り込むことができるため、働きながら音楽を楽しむことが可能になります。
この記事では、骨伝導型イヤフォンを販売しているShokzから新しく発売されたオープンエア型のワイヤレスイヤフォンShokz OpenFitについて詳しく解説します。あなたの仕事や日常生活に新しい音の体験を提供する、オープンエア型ワイヤレスイヤフォンの世界を、一緒に探究してみましょう。
Shokzとは
Shokzは、骨伝導ヘッドセットの先駆けとなる会社です。骨伝導テクノロジーを使用したオープンイヤー型ヘッドホンのリーダーであり、これによりユーザーは音楽を聞きながらも、周囲の環境音をはっきりと聞くことができます。
多くのイヤホンがノイズキャンセリングを搭載して世界と隔絶されたリスニング体験を追い求めているのに対し、周囲で何が起こっているのか閉ざすことなく、人々のつながりをひとつにするというビジョンを元に製品を作っていて、特にアウトドアスポーツやフィットネス愛好家に人気で、走行中やサイクリング中でも周囲の状況を把握することができます。また、長時間の使用でも快適で、耳への負担が少ないという特長もあります。
Shokzの骨伝導ヘッドフォンは、音楽と環境音を同時に楽しむことを可能にし、それによってユーザーの安全性と利便性を高めています。この会社はユーザーエクスペリエンスに対する独自の視点と、革新的な技術開発により、個々のライフスタイルに合わせた新しい音の体験を提供しています。
Shokz OpenFit開封の儀
ShokzのOpenFitはクラウドファンディングで2.5億円以上の出資を集めるほど注目を集めた商品で、出資者に先行で提供されていましたが、7月6日から一般でも24,800円で発売が開始されました。
箱を開けるとケースが鎮座しています。
中身はケースと充電ケーブルと取説のみのシンプル構成。
ケースは丸みを帯びた正方形
ケースは少し大きめ。ズボンのポケットにも入りますが、すこしかさばるかも。
ケースを開くと、ランプが緑→オレンジと点滅してBluetooth登録モードになるので、近くにあるiPhoneとBluetoothを接続するだけで使えるようになりました。
追加で他のスマートフォン等にも登録したいときは、イヤフォンをケースに入れて2個同時にタッチすると登録モードになります。
ケースには磁石が内蔵されていて、イヤフォンを近づけるとカチッと収まります。
イヤフォン本体。1つ8.3gと軽く、装着している感じがほとんどしません。シリコン素材で柔らかくできているので、耳にくるっと引っ掛けるだけで装着も簡単です。
裏側には大きめのスピーカーが付いて、DirectPitchテクノロジーでオープン型でも明るい高音と深みのある重低音で音楽を楽しむことができます。
DirectPitchは音源と人の耳の距離と角度から音を最適化させ、逆位相を利用して外部への音漏れを減らすことで、耳に向けた方向の音圧を相対的に大きくさせるとともに、耳道の他の方向の音圧を相対的に小さくします。これにより、使用者はイヤホンを耳に入れなくても音を聴くことができ、同時に音漏れを減らし、プライバシーを保護する利点があります。
Shokz OpenFit使ってみて第一印象
音質は想像以上
今回はじめてオープンエア型のイヤフォンを着けてみましたが、音漏れのようなシャカシャカした音を想像していたのをいい意味で裏切られ、低音も高温も想像以上によく聞こえました。
音漏れは若干あり
オープンエア型なので、ボリュームを上げると近くにいると聞こえる程度の音漏れはあります。ただ、MAXまで上げると分かるぐらいなので、本体のボリューム半分程度の通常使用レベルだと、図書館のような静かな場所以外ならほとんど気づかないレベルです。
通話も問題なく使用可能
使用中に電話がかかってきて何度か通話も行いましたが、きちんと会話することができました。マイクが耳の横にあるのに周りの雑音よりも声をしっかり拾って相手と会話可能でした。
長時間装着も不快感なく
オープンエア型の利点ですが、やはり耳に指すタイプのカナル型イヤフォンを装着するよりはるかに耳に負担がなく装着することができました。音楽を集中して聞くのではない場面ではオープンエア型のイヤフォンも選択肢の一つにいれてもいいかもしれません。