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緊急考察! ”タイラー・レイク-命の奪還-2”はアクション映画の新たな金字塔になれるのか!?【クリス・ヘムズワース】【ルッソ兄弟】

基本的に映画は大画面派のトモGPです。”ミッション・インンポッシブル”や”ジョン・ウィック”といった作品をはじめとするアクション映画が再び注目を集めているハリウッドから、先日個人的に待ち望んでいた作品の続編がようやく配信されました。それがNetfrixオリジナル作品”タイラー・レイク-命の奪還-2”です。なぜ自分がこれほどこの新作を待ち望んでいたのか?それはこの作品にアクション映画の新しい未来が見えたからです。

アクション映画の歴史

アクション映画の本場といえばやはりハリウッド。明確にこの作品から、と定義づけるのはなかなか難しいですが自分の様なアラフィフ中年がイメージするアクション映画の原点といえば古くは60年代のショーン・コネリー主演の”007シリーズ”や70年代のクリント・イーストウッド主演の”ダーティ・ハリー”などが挙げられるのではないでしょうか。

そしてその後シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーの登場によりハリウッドにおけるアクション映画人気というのは世界的に不動のものになっていきます。もちろん同じ時代にアジアではブルース・リーやジャッキー・チェンの様なスターが生まれていますが今回はあくまで”アメリカのアクション映画”の話ですので割愛させていただきたいと思います。

さらには80年代後半、ブルース・ウィリス主演の”ダイ・ハード”やメル・ギブソン主演の”リーサル・ウェポン”の登場でこのマッチョ系アクション映画の人気はピークを迎えます。この時代のアクション映画の特徴はとにかく”ド派手”、「火薬の量は多ければ多いほど良い」という発想があったかどうかはわかりませんが何かといえば大量の火薬で高層ビルを爆破していたように思います。よく言えば派手、悪く言えば大味といった印象を受ける当時のアクション映画ですがそんな豪快な作風が時代の風潮とも相まってかとにかく大人気でしたし、今でも自分はこれらの作品が大好きです。

アクション映画の新しい流れ

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その後2000年代に入りハリウッドのアクション映画はトム・クルーズによる王道アクションである”ミッション・インポッシブル”がヒットを飛ばす一方、手持ちカメラによるライブ感溢れるカメラワークが特徴の”ジェイソンボーンシリーズ”や、とにかくリアルな戦闘やカーアクションが特徴のダニエル・クレイグ版”007シリーズ”など、何かに特化することでよりリアルなアクションを追求する作品が増えるようになりました。

近年ではキアヌ・リーブス主演の”ジョン・ウィック”シリーズの様に渋くてカッコいい作品も生まれてはいますが、アクション映画全盛期だった80年代の様な盛り上がりを見せる様な作品はありませんでした。

そんな中2020年、大々的なプロモーションも無くしかも配信のみでの公開(一部では劇場公開も)というスタイルで発表された作品が、Netfrixオリジナル作品”タイラーレイク-命の奪還-”でした。

タイラー・レイク-命の奪還-

”タイラー・レイク”シリーズの製作は映画”アベンジャーズ/エンドゲーム”をはじめ数々のマーベル作品をヒットさせてきたルッソ兄弟、そして監督を務めるのはこちらも多くのマーベル作品を手掛けてきたサム・ハーグレイブと、正にMCUのゴールデンコンビが再びタッグを組んだ作品、それがが”タイラー・レイク”シリーズです。

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主演はマイティ・ソーでお馴染みの”クリス・ヘムズワース”、190cmを超える長身と体格の良さから出演作の中でも比較的アクション映画が注目されがちですが社会派のシリアスな役もしっかりとこなすことができる実はオールラウンダーな俳優です。

裏社会の傭兵であるクリス演じるタイラー・レイクが主人公の物語。1作目は”誘拐された麻薬王の息子の救出”という鬼の様にシンプルなストーリーなのですが見どころはそこではありませんでした。内容はいたって王道なのに、作品の目玉でもある長尺ワンカットアクションシーンをはじめとする観たことが無いような演出の数々。豪快に見えてアクションからカメラワークから全てが緻密に計算され尽くしたとんでもない作品で、初めて観た時にあまりの興奮にぶっ飛んでしまったのでした。

そんな”タイラー・レイク”の続編が先日ついに配信されたのです!1作目が素晴らしかっただけに、作品における今後の明暗を分けることにもなりかねない続編の内容は果たしていかがなものだったのでしょうか!?

タイラー・レイク-命の奪還-2

あらすじ


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ストーリーは1作目の直後からのスタート、瀕死の状態から奇跡の復活を遂げた主人公タイラー・レイクはオーストリアの山奥で静かな引退生活を送っていた。しかしそこに新たなミッションが舞い込んでくる。ミッションの内容は刑務所に幽閉されている別れた元妻の妹とその子供達を、マフィアであるその夫から奪還するというもの。しかしその夫の所属するマフィアがただのマフィアではなく、タイラーは再び激しい戦火に巻き込まれていくこととなる。

みどころ

今作においても前作同様ストーリーは極めてシンプル、冒頭サラッとストーリーが進んだと思ったらあれよあれよという間にミッションスタートw。結構な重傷だったはずのタイラーも気が付けば回復していますし、そもそも元妻の妹がなぜギャングと結婚しているのか?など、正直観ている側の気持ちが置いてけぼりにされている感は否めません。ただ言ってみればこの”早すぎる展開”はもしかしたら上映スタイルが映画館ではなく”配信”という形ならではの配慮だったり特異性だったりするのかもしれません。

しかしそんな細かいことはどうでも良いのです、前作同様にこの作品の魅力はそこではありません。ぶっちゃけストーリーはあって無い様な物、要はクリス・ヘムズワース扮するタイラー・レイクが大暴れする大義名分がそこにあればよいだけなのです。そう、この映画の魅力はとにかく超一級品なその”アクション。「またせたな、お前らこれを観たかったんだろ?」とでも言わんばかりの前作でも話題となった長回しワンカットアクションは今作でももちろん健在。しかも一回りも二回りもパワーアップした圧巻のワンカットアクションは他に類を見ない凄まじさです。余計な心配はいりませんでした、あのタイラー・レイクが見事な進化を遂げて帰ってきたのです。

もはやどこからどこまでがワンカットかわからないレベルですが、気が付けばクリス兄貴の息もつかせぬアクションにただただ画面に釘付けになっている自分がいます。しかしこの敵の集団なのですがマフィアというかもはや軍隊w、ロケットランチャーは当たり前で武装ヘリまで所有している始末、一体彼らはどんな訓練を受けているのでしょうか?w

忘れてはならないのがタイラーの戦友であり相棒でもあるゴルシフテ・ファラハニ演じるニックの存在です。出演シーンが大幅にアップし前作よりもハードになった男性にも決してひけを取らない彼女のアクションシーンをたっぷりと堪能することができるのもこの作品の魅力の1つと言えるでしょう。

ご覧になっていただけるとわかるのですが、この映画はほぼ全編アクションパートと言ってよい位アクションシーンが多いです。ただこれだけ立て続けにアクションシーンが展開していても飽きることなくハラハラしっぱなしなところがこの作品の凄さなのだと思います。大味に見えて実は緻密に計算され尽くしたアクションシーンはもはや芸術、その中にもしっかりと見ている側の感情を揺さぶるシーンが盛り込まれているので他の映画よりも没入感があるのかもしれません。ありとあらゆるアクションシーンが詰まった今作、前作ですでにお腹いっぱいだと思っていましたがどうやらそれは勘違いだったようです。間違いなくアクション映画の未来がここにあります。

クリスもこのマイティ・ソーに次ぐタイラー・レイクという役に確信を得たのか、心なしか1作目よりも演技に幅を持たせている印象です。この2作目の公開により、古くはランボーやダイ・ハードのジョンマクレーン、ジェイソンボーン、などと並ぶ新時代のアクションヒーローが誕生したと言っても過言ではないと思います。

タイラーの雪山でのトレーニングシーンはシルベスター・スタローンの”ロッキー”を彷彿とさせますし、最後の決戦に向かうシーンはアーノルド・シュワルツェネガーの往年の名作”コマンドー”を思い出させてくれます。新しい作品だからといって決して若い人達だけのものではなく、過去の名作アクション映画へのオマージュも垣間見ることができ、自分の様なアクション映画好きオヤジ達の記憶に埋もれていた熱い思いを呼び覚ますスイッチをこれでもかというほど連打してくれる作品、それが”タイラー・レイク”なのです。

”タイラー・レイク”は、ルッソ兄弟がマーベルに次ぐ新たなシネマティックユニバースを作るうえでの立ち上げ的な作品ともいわれていて、マーベル作品の大ファンな自分としても今後の展開が非常に気になるところです。スーパーヒーローの次はミリタリー系、もしかしたら昨年公開されたグレイマンも今後登場したりするのか!?など勝手な想像は膨らむばかりです。

最近のマイティ・ソーの様なおちゃらけ要素はゼロ、クリス・ヘムズワースの男気も堪能することができちゃう熱過ぎるアクション映画”タイラー・レイク-命の奪還-2”、皆さんもぜひご覧になってみてはいかがでしょうか!