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経験者が語る。大坂なおみ選手や深田恭子さんから発せられる大切なメッセージ【うつ病】

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昨日全仏オープンを棄権したプロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手のニュースがテニス界のみならず世界で議論の的となっております。

www.fnn.jp

彼女が棄権するまでは魔女裁判のように会見拒否はプロプレイヤーではないであるとかジョコビッチまでもが「会見に応じるのもテニスの一部だ」と延べ非難したりと賛否両論飛び交っていたと思います。日本のワイドショーの司会者も謝罪に追い込まれたケースも。

news.yahoo.co.jp

ジョコビッチや谷原章介の意見が間違っているとは思いませんし、強者の理論としては正しいのかもしれません。私さじゃんも軽度ですがうつ病を経験したことが過去にあり大坂なおみ選手や先日休養を発表した深田恭子さんの気持ちが痛いほど分かります。ですから、実体験を交えつつ今回のことをうつ病や精神疾患に罹患したことがない皆さんにも可能な限り分かりやすく当事者の心境をお伝えできればと思います。

自分で診断がしにくい精神疾患

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うつ病やうつ病手前の症状は多岐にわたり人によって様々です。私さじゃんとライターのトモGPは医療関係者ですので一般の方と少し違う視点かもしれませんが疾患や病気に対峙したとき、

症状の有無だけではなくそれぞれの症状の強さ

を確認します。例えば上の図のように気分が優れない、寝れないと言った症状がある場合「どれぐらいの頻度で気分が優れないのか」「毎日寝れないのか、頻度はいかほどなのか」というヒアリングをし総合的に診断を下すのが我々医療関係者の仕事だと思っています。つまり様々な症状がある精神疾患において、自分の状態を冷静に判断し自覚症状をすべて把握するなどの

自己診断をするのは容易ではない

と考えられます。ですから、心療内科や精神科を受診するキッカケは”自分で確実に不調を把握しかたら受診する”と言うパターンより周囲からの勧めで「周りが心配するから一旦言ってみるか」的な受診するパターンが多いように感じます。自分も昔、自分の状態になかなか気がつけず、薬を飲まないと毎日寝られない事に気づいてひょっとしたらと思い受診した経験があります。ですが、自分の場合は先程も言ったように医療関係者ですから一般の方よりは疾患や病気というものに対して多少冷静に分析できるところもあり(それでも医療関係者とはいえ人間ですから自己診断は難しいなと思いますが)かつ医療の力を信じているので専門家に診てもらうかという気にもなりました。

ストイックな人ほど陥る焦燥感

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 今回の大坂なおみ選手や深田恭子さんのケースですがお二人との自分が歩まれている世界ではかなり努力され世間的・世界的な知名度や地位がある方です。経験者の自分からすると

自分のいる世界から距離を置いて欲しいできるだけ遠くに

と感じました。とくに大坂なおみ選手はスポンサーの関係もあるのでSNSを全く見ないというのは難しいかもしれませんが、周囲のサポートするスタッフが彼女へのヘイトが彼女へ届かいないようにして欲しいですし深田恭子さんに関してもネットやSNSに触れるというのは今は良くないと考えます。それはなぜか。休養に追い込まれるほどの状態というのは、自分を超えて他者からみても普段のパフォーマンス(精神的な)ではない状態と言えると考え普段なら聞き流せる言葉や軽い悪意のようなものも

耳元で拡声器でヘイトを聞いているような感覚

になるのです。自分に直接向けられた言葉やメッセージのダメージはもちろん、この状態ですとSNSの一見自分とは関係のないフィードを見てもどこからともなくやってくる焦燥感に襲われます。

・他者はこんなに頑張っているのに休んでいる場合なのか

・自分が弱いから今のような状態になっているのではないか

・自分も頑張っているのに置いていかれているような気がする

・自分も埋もれたくない

などなど、言葉にするのは大変難しいのですが自分が当時感じた焦燥感はこんな感じでした。フェイスブックやInstagramは個人的にはうつ病には良くないツールで他者との現状を容易に比較できてしまうというのが最も禁忌的のような気がします。ではなぜストイックな人ほどうつ病を発症しやすいと言われているのか自分の経験を元にお話させていただくと

人よりもストイックに努力できる体質

が良くも悪くも出てしまうからだと思います。ひとことで言えば真面目な人、他者よりも向上心がある人などが典型例だったりしますが大坂なおみ選手や深田恭子さんもそうした努力があるからこそ今の地位である訳ですしそれ自体は素晴らしいのですが、メンタル的な休養のタイミングや自己診断の誤りにより完全に自分のメンタルのキャパシティを超えてオーバーワークになってしまったのだと思います。大坂なおみ選手はまだ若いのにと言う意見を言う方がいますが、その視点こそがジョコビッチや谷原章介的な

メンタルが辛いとか甘え

的な悪しき精神疾患に対する誤解が未だに蔓延している証拠だと思います。ストロングスタイル思想の”健全な精神は健全な肉体に宿る”という考え方も一部認めますし理解は出来ますが、先程もお伝えしたように仕事を休まざるを得ない状態のメンタルコンディションでは健全な肉体もクソもないのです。ここを理解してほしいのです。うつ病の人やうつ病未満の方が「休暇をとる障壁」「精神科に通院する障壁」になるのがこうした、”健全者からの偏見に満ちた視点”や以前にご紹介した”安全な位置から投げつけられる善意”だったりすると個人的には思っています。

今悩んでいる方へ

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先程もお伝えしてように精神疾患は自分で客観的に症状判断や、状態を分析することが難しいと考えます。そこでシオノギ製薬のチェックサイトや

上記のようなうつ病サポートサイトのチェックシートで簡易診断していただくことをオススメします。そこで、「医療機関に相談」「心療内科へ受診を推奨」と言った結果が出たなら素直に従って一度受診してみてほしいのです。専門家からのアドバイスや投薬によって自分のように短い時間でリカバリーできるケースも沢山あると思います。精神疾患に限らずなのですが、症状が深刻になってから治療に取り組むと改善まで時間がかかるのが医療の常だったりします。もちろん、うつ病だからといって軽く考えていて気がついたら自殺を考え出すなんてケースも無くはないので今回自分のこの記事を読んでくださった方にはぜひ迷わず、ためらわず心療内科や精神科を受診してほしいと思います。

今回、大坂なおみ選手や深田恭子さんが自分の疾患を公表し休養に入られたことは勇気ある決断だったと思います。と同時にお二人のように社会的に成功されている方でも僕たちと同じようにメンタルの不調に陥るのだと教えてくださったのだとMessageを受け取りたいと思いますし、お二人がまた自分の世界で活躍されることをゆっくり遠い場所から応援したいと思っています。