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ジャパンプレミア!最速公開の新型アストンマーチン”DB12”を見てきた(前編)【スーパーカー】

アストンマーチンジャパンは2023/05/27に新型グランツーリスモカテゴリである「DB12」を日本で初公開したというニュースが車界隈に駆け巡りました。

これによると、

『アストンマーティン・ジャパンは5月25日、2+2の高級グランドツーリングカーであるDBシリーズの新型モデル「DB12」を「アストンマーティン青山ハウス」(東京都港区)で日本初公開した。DB12の価格は2990万円で、デリバリーは2023年の第3四半期から開始される。 1913年、英国の高級スポーツカーメーカーとして創業したアストンマーティン。第二次世界大戦後に同社を傘下に収めたディヴィッド・ブラウンが彼のイニシャルであるDBを冠した「DB1」を登場させ、以降の新型はDBシリーズとして開発が進められてきた。その5世代目である「DB5」が映画「007シリーズ」のボンドカーとして採用されたことから、同シリーズは世界的な人気を博することになったのはご存知のとおりだ。』

歴代DBシリーズは基本的に「奇数で」構成されて来ました。ですが今回のナンバリングは珍しく12。ここに個人的に違和感を覚えつつも実写を確認するとアストンマーチン側のいろんな思惑を垣間見ることも出来たりもしました。今回は歴史も少し振り返りつつDBシリーズとDB12の立ち位置をお届けできたらと思っております。

DB7

歴代DBシリーズで近年のモデルは、1994年 - 2004年に販売されていたDB7シリーズ。こちらは007シリーズで言うピアース・ブロスナン時代のボンドカーのイメージがあります。

フォード傘下だった時代でいい意味でも悪い意味でアメリカ車的なスケール感を感じるDB7。現在も中古市場は日本に2台しか無くネオクラシックと呼ばれるカテゴリーに属するスーパーカーですね。

ダイアナザーデイという映画に登場したDB7。やはり存在感は別格ですね、個人的にアストンマーチンと共に歩む007シリーズのファンて結構居るような気がします。この頃のアストンマーチンも機械的な信頼性が上がってきたとは言われて来ましたが、現代の水準と比較すると様々なトラブルを抱えており「アストンマーチン=英国車の代表故障選手」のイメージはスーパーカー乗りの自分としても強いと言わざるを得ません。スタイルは当時から非常に洗練されてカッコいいですが。

DB9

2004-2016年まで12年に渡り製造されたアストンマーチンの屋台骨だったDB9。ダニエル・クレイグが007に登場し人気が絶頂になったと同時にこの車も非常に売れたと聞きます。

カジノ・ロワイヤルで実際にアストンマーチンDB9をスタントに何台も使っていたのは有名なお話。慰めの報酬という続編でもアルファロメオと激しいカーチェイスを繰り広げるのは有名なシーンですね。

このシーンがとにかくカッコよくて個人的にアストンマーチンの大ファンになったことを覚えています。洗練されたデザインと最高のV12サウンド、一見不釣り合いにも思えるようなこの組み合わせを高い次元で実現できるのがアストンマーチンだと思っていまうす。

DB11

さらにナンバリングが進み2016年に生産終了になったDB9の後継モデルとして登場したのがDB11。ダニエル・クレイグの007シリーズで言うと後半にあたる作品スペクターに登場。正確にはDB11ではなく映画用に制作された”DB10”という奇数モデルがそんざいし(市販化はされていない)そちらが映画には登場しています。

こちらがDB10 。市販化してほしいぐらい超絶カッコいいですよね、しかし10に負けず劣らず素敵なのがDB11で今回の12の登場まで長らくグランツーリスモのトップを担ってきたモデルです。

DB9時代まではジャガー・ランドローバー系の部品共有や技術共有が多かったアストンマーチンですが、この世代からアストンマーチン社の株を(一部)メルセデスAMGが保有することになりメルセデスAMGの技術が盛り込まれており機械的信頼性が昔よりも大きく上がったと言われております。DB11に関しては実際に試乗したこともあるのですがターボエンジンとは思えないV12の快音と素晴らしい内外装のデザインにため息しかでませんでした。7年間販売されたDB11からの光景は奇数で考えると13だったはずですが、今回の新型車はあくまでDB12。このナンバリングの意味を次回は自分が撮影してきた貴重な日本で一台のDB12を見ていただきながら解説していきたいと思います。