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起きるべくして起きた”松本人志文春砲”問題の根本は”アレ”しかない【中田敦彦】

昨年末よりずっと日本のメディアの中心は松本人志という稀代のコメディアンの不祥事だと思います。後輩芸人に女性をアテンドさせて合意なき性交渉をしたと報じられています。

本能ブログでも中田敦彦さんが松本人志さんを批判したときに記事にし独自の社説的な見解を述べさせていただきました。

もうこのテーマも昨年の6月頃であり半年も経過したのだと考えると、あっという間でしたが結局年末のダウンタウンを中心とした地上波番組構成もM1グランプリも例年通りつつがなく行われ中田敦彦さんの提言も風化した頃だったとは思います。

時を同じくしてジャニーズの崩壊もあった昨年ですから日本のみならず世界的に見ても”性加害問題”はエンタメ業界に深く根付いていることが2023年になってようやくつまびやかになったのだと感じています。ここにきて松本人志氏の性加害報道、文春は取材力がすごい、ファクトだけを報じるという方も多い週刊誌という枠を超えた大きな影響力があるメディアだと思います。しかし、なぜ今5年以上前の性加害がリークされたのか?ここから先吉本興業はジャニーズのように没落するのか考察してみようと思います。

ワイドナショーに出さない吉本興業とフジテレビ

松本人志さんが実際にどのような性加害を行ったのか、もしくは行っていないのかこれから事実関係が裁判という手続きによって明らかになるので自分としては”事実があった・なかった”は一旦置いておいて現状分析という視点でお話していこうと思っています。まず、芸人を含めた地上波メディアに出演している演者は”スポンサーからの圧力”に勝てません。彼らがバラエティ番組を制作できるのはスポンサーの力が必要不可欠であり、購買層に嫌われたらすぐさまCMを打ち切ったり違約金が発生したりするのは過去の不倫関連や反社会的勢力との関わりが取り沙汰された俳優、芸人を見れば明らかです。今回自分が驚いたのは、吉本興業やフジテレビの許可や了承もなく記者会見なども行っていない状況で松本人志氏本人がTwitter(X)でこのように、出演をすると独断で発信したこと。もっと驚いたのが散々彼におんぶにだっこで成長・維持してきた吉本興業とフジテレビがメンツ関係なく全面否定し出演を辞退させたこと。

このようにタレントや芸人が企業イメージを傷つけた場合、活動休止に追い込まれたり違約金が発生したケースを散々取り上げてきたワイドナショーと松本人志がこんな事も分からないのかと唖然としましたし、人のことは批判できてもいざ自分の事となるとメタで思考できないという危機管理のマニュアルを見ているような気持ちにもなります。と同時にテレビ界の恩人とも言える松本人志のTwitterでの表明やメンツを潰すように絶対にメディアには出さないと、強い姿勢で望む吉本興業とフジテレビはいい意味で旧来型の地上波メディアの申し子感がすごいなと。一時期はもてはやしていたのに、ひとたび不祥事が起きればスポンサーファーストで弁明の機会すら与えないというドライな企業風土は人を人とは思っていない、悪い意味での潔さを今回も感じました。

結局今回も後輩芸人の”アレ”が問題か

先程紹介した自分が執筆した中田敦彦の提言の記事の中で、このようなことを自分は社説として書きました。

”本人も気が付かないうちに忖度されている可能性が大いにあると考えます。これは故安倍晋三元総理がモリカケ問題で多数の役人や官僚に本人が把握できないところで忖度されていた構図に似ていると言えば分かりやすいでしょうか。つまり、これは総理案件だ!松本人志案件だ!と周囲が勝手に神格化させていることが物事の根源だと自分は考えます。世の中には権威になびきたい、権威をたてに自分が優位なポジションに着きたいと考える人間が少なからず存在します。ですから若手の純粋な松本人志に認められらたい!という思いにこうした周囲の太鼓持ち(取り巻く芸人を含む)がブーストをして現在の松本人志や吉本興業を取り巻く大きな渦が出来上がったのだと考えます。おそらく中田敦彦はこの渦も含めて批難していると考えますし、松本人志にこの現状本当に理解してます?という問題提起も大いに含んだ感じに個人的には見て取れました。”

結局今回の図式も全く同じだと思うのです、”アレ”とはつまり”周囲の忖度”に他なりません。

・ワイドナショーに出続けてくださいと言う忖度

・後輩芸人から松本さんと会えて女の子が喜んでいましたという忖度

・吉本興業は松本人志で持っているという忖度

などなど、例を上げればきりが無いですが結局こういう忖度の積み重ねが松本人志氏本人のこうした的はずれなTwitterの発言へと繋がるわけです。

自分と関わりがあった女がリークするはずがない、喜んでいるに違いない、後輩芸人からそう聞いていた的な多大なる勘違いとズレがこの”とうとう出たね”の一行に凝縮されています。裸の王様的思考と誰も彼を止めない異様な地上波メディアの空気支配、松本人志氏を養護するわけではないですが長年こうした忖度されまくり、本音を誰にもぶつけられない状況で生きているとこのような思考になるのは当然かと思います。

You Tubeなどの地上波メディアの影響が及ばない、論客達は今回の件で事実上引退になると語っています。自分も同じように思います、さきほどの吉本興業とフジテレビのスタンスを見れば完全に松本人志氏の影響力を排除しようとしているのは伝わりますから。

しかし、中学時代からごっつええ感じやガキの使いを毎週楽しみにし松本人志という稀代のコメディアンにたくさん笑わせてもらった身としては、北野武みたいに映画監督でも成功できず文化人のような顔で失敗した芸能人をワイドナショーで批評し最後は自分がスキャンダルで引退するという形は本当に残念でなりません。もっというと寂しいのかもしれません。芸人さんが女遊びもせずに聖人君子であれとは一ミリも思いませんが、今回の流れはあまりにも格好悪く”松ちゃんも歳をとったかな”と思う悪手ばかりで本当に目を覆いたくなる惨憺たる現状に彼のお笑いが本当に好きだったのでショックを受けているのは事実です。しかし、令和の時代こうした性加害(疑惑)が報じられてしまうと平成の時代とは違い隠蔽することは難しく、ありえないほどスポンサーもコンプライアンスやイメージを気にする時代になりました。このまま静かに引退するのが誰にとってもベストなような気もしますが被害者が居る話ですので、そうした方々には真摯に向き合っていただき最後ぐらいは「かっこいい松ちゃん」を演じてもらえたら1ファンとしてはとても嬉しく思います。

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