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【日栄軒】”バズったそば屋"は本当に美味しいのか!?検証してみた【穴子天蕎麦】

蕎麦つゆは関東風の濃口が好き、トモGPです。みなさん蕎麦は好きですか?麺類に目が無い自分はもちろん蕎麦も大好きなのですが、最も好きな蕎麦といえばやはり蕎麦粉の割合が高く風味と喉越しのバランスが優れた二八蕎麦、それも盛り蕎麦のスタイルで食べるのが大好きです。しかし蕎麦粉の多い本格的な蕎麦とは別に、小麦粉の割合の多い簡易的でコストの安い茹で麺を使用しているいわゆる”立ち食いそば”も大好きだったりします。今回はそんな立ち食いそば屋の中でもSNSでバズっているという噂の立ち食いそば屋”日栄軒”を訪れて来ましたのでお届けしたいと思います。

伝説の立ち食いそば屋”日栄軒”

たまたまネットニュースで見かけた立ち食いそば屋”日栄軒”、とんでもなく大きい穴子の天ぷらが入った蕎麦が人気というのと、今では珍しい駅のホームにある立ち食いそば屋ということでSNSでも話題とのことでした。場所は横浜市にあるJR東神奈川駅上りホーム内、創業は大正7年と開業してからなんと100年以上も経つ非常に歴史のある立ち食いそば屋、それが”日栄軒”なのです。

私トモGPは地元が東神奈川駅と同じ横浜線沿線にあるために実はこの立ち食いそば屋の存在は以前から知っていました。ホームに降り立つと漂ってくるそばつゆの美味しそうな香りから、1度でも東神奈川駅を利用したことのある人であれば誰もが知っている様な有名な立ち食いそば屋なのです。社会人になり地元横浜を離れていたり、クルマ通勤がメインになってからすっかりその存在は忘れていましたが、まさかネットニュースやSNSで再び出会うことになるとは思いもよりませんでした。自分も懐かしい気持ちになり久しぶりに食べてみたくなったのですがそこで気になったのがその味のもてはやされ様です。「とにかくうま過ぎる」や「これだけのために来る価値がある」などといった口コミがあちこちで見受けられるではありませんか。自分としてはもちろん不味くはないのですが味はごく普通の立ち食いそばだった印象なだけに、これは一回確かめる必要があると思い早速行ってまいりました。

JR東神奈川駅は横浜線や京浜東北線の乗り入れの他に京浜急行の停車駅も隣接しており都内へのアクセスにも非常に便利です。

上りホーム真ん中辺り階段下に"日栄軒"はあります。昔から変わらない歴史を感じさせる佇まいの立ち食いそば屋です。昼時ということもあり、店内には所狭しと人が並び美味しそうに蕎麦をすすっています。

子供の頃から知ってる立ち食いそば屋ですが、"日栄軒"という名前があることも創業100年以上といった歴史のある店だということも全く知りませんでした。こうして取材として改めて訪れることになるとは何とも不思議な気分です。

そば屋定番のメニューがズラリと並ぶ券売機、立ち食いそばのメニューでは個人的にはコロッケそばが好きなのですが、今回はSNSでバズったという"穴子天そば"を注文します。

巨大な穴子の天ぷらは「インパクトのあるメニューを」と2005年頃から始まったとのことですが、それがちゃんと功を奏し集客に繋がってるのは正に"凄い"の一言です。自分が子供の頃にはまだ無かったこのメニュー、とても楽しみです。

映え度満点な"穴子天そば"果たしてその味は?

熱々のつゆに軽く湯通ししたそばを豪快に入れ、メインの穴子の天ぷらを乗せネギとワカメを添えたらあっという間に"穴子天そば"の完成です。

ご覧ください、器から豪快にはみ出した巨大な穴子の天ぷらはインパクト抜群。確かにこれはSNSに上げたくなる気持ちもわかりますw。食欲を刺激しまくる蕎麦つゆの美味しそうな香りがたまりません。早速いただきましょう。

まずはおつゆから、大正7年より変わらないという自家製のつゆは少し辛めでシャープな印象ですが、天ぷらから染み出した油が蕎麦つゆの味をマイルドにしてくれます。さりげなくそえらた柚子の香りがまた良いアクセントとなっています。巨大な穴子の天ぷらは何と言いますかやはり見た目通りw、穴子は入っているものの衣は激厚のこれぞ立ち食いそば屋の天ぷらといった感じです。中年真っ盛りの自分にとってはこの衣は少々キツいw。しかし先程もお伝えした通り、辛めのつゆとの相性は抜群ですのでそこまでしつこさを感じずに食べることができますが途中で七味投入による味変は必須です。お蕎麦はこちらもこれぞ立ち食いそばといった小麦粉多めの茹で麺で安定した美味しさです。

結論として"穴子天そば"は正に直球ど真ん中の立ち食いそばの味で美味しくいただきましたが、穴子の天ぷらに関してはやはり衣が厚過ぎて次回以降はもういいかな?という印象でした。

立ち食いそばの美味しさは山頂で食べるカップ麺の美味しさと一緒だと思います。仕事帰りの腹ペコ状態で、しかも駅のホームという少し特殊な状況で食べることで美味しさが増し、そして寒い冬であればその美味しさは更に倍増してしまう感じ。そば自体の味だけではなくその体験も全て含めての美味しさ、それが立ち食いそばの美味しさなのだと思います。"伝説の立ち食いそば屋"というふれ込みは確かに間違いありませんが、立ち食いそばの美味しさと普通の蕎麦屋の美味しさはあくまで別物!安易にネットの評判を鵜呑みにしてシンプルに美味い蕎麦を求めて行くともしかしたらがっかりしてしまうかもしれませんのでご注意を。