本能ブログ【大人の物欲全開ブログ】

■物欲全開メディア”本能ブログ”■ブロガー/コラムニスト■メンズファッション/カメラ/時計/猫/ヘルスケア/ガジェット/レビュー/投資/

駅弁チャンピオン 福豆屋”海苔のりべん” が人気の3つ理由【郡山】【福島】

願わくば全国の駅弁を制覇してみたいトモGPです。列車の旅の楽しみといえばやはり駅弁、以前ナンバーワン駅弁として名高い横浜は崎陽軒の”シウマイ弁当”の記事を書かせていただきました。

www.honknowblog.com

しかし全国にはまだまだ人気の駅弁が存在する、ということで今回はJR東日本が毎年開催している「駅弁味の陣」2018でグランプリを受賞したこともある人気の駅弁、福島県は郡山駅で販売している福豆屋”海苔のりべん”を紹介したいと思います。

福豆屋”海苔のりべん”は郡山駅の駅弁

今回紹介する福豆屋”海苔のりべん”は福島県郡山駅で販売している駅弁です。福島県の中通り中部に位置する郡山市は、仙台市に次ぐ東北地方第二の規模を持つ東北地方有数の商工業都市です。新幹線は”やまびこ”しか停車しませんが、それでも東京から約90分と都心からのアクセスも比較的良い場所に位置しています。郡山に関しましては以前にも”クリームボックス”というご当地スイーツを紹介させていただきましたが、

www.honknowblog.com

もちろん郡山の名産品は色々ありますが、”仙台といえば牛タン”といったような特別に有名な名産品は正直無かったりします。ではなぜこの郡山駅の駅弁がこんなに全国的に有名になったのでしょうか?

人気のきっかけはテレビ番組

人気のきっかけはやはりテレビ番組。「マツコの知らない世界」(TBS系)内にて、6000食以上の駅弁を食べ尽くしたと言われる鉄道カメラマンの櫻井寛さんが激推しする駅弁として紹介され、福豆屋の"海苔のりべん"は一躍全国区の注目を集めることとなったのです。しかし調べてみるとテレビに取り上げられたのは今から約10年前のなんと2015年の話。芸能人の大きなスキャンダルでさえ10年経てば風化するこの世の中で、ブレイクした後も変わらずその人気を保ち続けている駅弁とは一体どんなものなのでしょう。

福豆屋 "海苔のりべん"

福豆屋は1924年創業の福島県は郡山市内にある、地元の食材を活かした駅弁販売を中心に宅配給食や仕出しなど幅広い食品提供を行っている会社です。人気の"海苔のりべん"を購入することが出来るのは駅構内、

または上り線ホームにある福豆屋の弁当売り場、あとは少量の入荷ですが東京駅の駅弁売り場"祭"のみとなっています。先ほどもお話しした様にテレビで紹介されてから10年近く経ちますが今だに大人気の駅弁ですので、時間帯によっては海苔のりべんはすでに売り切れ、なんてことも珍しくはありません。

この日はちょうど祝日の昼過ぎ、久々に郡山に立ち寄る機会があったのでお昼はすでに済ませてはいたのですがダメ元で弁当屋を覗いてみると、まだ海苔のりべんがあるじゃないですか!という訳でついに長い間食べてみたかった駅弁をようやくゲットすることが出来たのでした。

荒々しいフォントの豪快なパッケージデザイン、冬の厳しい東北を感じさせてくれるテイストがたまらないです。

蓋を開けるとこんな感じ、どうやら以前はふたを開けると海苔が蓋にくっついてしまっていたらしいのですが現在は間にビニールを一枚挟むことでその対策がなされている様子でした。ちなみに2024年2月の時点での価格は税込1200円となります。

【人気の理由その1】2段重ねのボリューミーなご飯

個人的な希望としては、海苔弁の海苔は以前当ブログで紹介した”刷毛じょうゆ海苔弁山登り”の様にご飯の上に隙間なく敷き詰めて欲しいところ。しかし海苔は東北三陸沖、新潮の恵みに育まれた寒流海苔を使用し、ご飯も1段目には昆布の佃煮と海苔そして2段目におかかと海苔という2段構造。

さらに横から見るとよくわかるお弁当箱のこの厚さ、駅弁って微妙に量が少ないイメージがありますが決して上底ではなくちゃんとこの高さまでごはんがびっしり詰まっているのは育ち盛りの男子にとっても嬉しいところ。

しかしただのドカ盛りなわけではなく、先ほどもお伝えした通りごはんは2段重ねになっているなど飽きさせない工夫がしっかりとなされていてとても手の込んだ印象です。

【人気の理由その2】どれも主役級の美味しさをもつおかず

おかずは卵焼き、焼き鮭、里芋と人参の煮物などお弁当のおかずとしては直球ど真ん中王道のラインナップ。正直なところ見た目は素朴そのものですが食べてみるとどのおかずも味の輪郭が非常にくっきりとしていることに驚きます。ただし決して単純に味が濃いわけではなく甘さと辛さのバランスもとれていて優し過ぎずかつしつこ過ぎない味付けがこの上なくのりべんのご飯にマッチしていてどのおかずも本当に美味しいです。

特にこういうお弁当ではあまり見かけない特大サイズのだし巻き卵は甘めの味付けで個人的にはとても嬉しかったです。

■【人気の理由その3】冷えても損なわれない美味しさ

冷たい状態で食べることの多い駅弁、当然作り手としてもそこは踏まえて製造しているとは思うのですが、冷えることで油が浮いたり味がぼんやりしてしまっている駅弁って結構多かったりします。しかし今回購入した海苔のりべんは昼過ぎに購入し帰宅後に夕飯としていただいたのですが、ごはんももちもちふっくら、おかずも瑞々しく新鮮な印象を受けました。おかずにお肉や揚げ物を使用していないのもそういった理由からかもしれません。

地元の食材を用いた美味しさを追求した駅弁の一つの完成形ともいえる福豆屋の”海苔のりべん”、皆さんも郡山にお立ち寄りの際はぜひ味わってみてはいかがでしょうか。