エンスージアストを自称する私本能ブログのCEOさじゃんでございますが、この度スーパーカーから足を洗い!?人生初のクラシックカーローバーミニを購入することになりましたのでご報告いたしますw本能ブログにおいても過去に自分の愛車遍歴をちょこちょこ書かせていただきました。
ポルシェ歴4台以上がパナメーラ4Sと過ごした2週間。得られた感情は”意外なもの”だった(その1) - 【本能ブログ】深堀りブログメディア
【マセラティ】マセラティグラントゥーリズモに乗った7年半【前編】 - 【本能ブログ】深堀りブログメディア
Audi R8というスーパーカーに3年間乗っていた個人的理由(前編) - 【本能ブログ】深堀りブログメディア
マセラティ、ポルシェ、アウディR8と常人ではなかなか選ばなそうな輸入車をサラリーオールイン状態で乗り継いできました。俗言うスーパーカーと呼ばれるジャンルが大好物で大排気量NAエンジンがこの世の至高だと思って生きてきました。しかし、昨年とあるきっかけで初めてのイギリス車に乗り換えることになり、この国の車作りの素晴らしさを体感し感激し自分に合っているのはイギリス車なのではとの仮説が勃発。
(写真はイメージであり自分の愛車とはほぼ関係ありません)
ドイツ、イタリア、日本とWW2において同盟国だった国々の車(たまたまですw)を愛してきましたが、007シリーズのファンということもありレンジローバーやアストンマーチンなどなどイギリスの名車が自分の中での愛車遍歴転換点となりました。で現代のイギリス車も所有しつつ増車と言う形で今回ローバーミニ(クラシックミニ)を購入した経緯をお話していきたいと思います。
クラシックミニとはどんな車?
1959年イギリスの自動車会社BMC(British Motor Corporation)が第二次中東戦争によるガソリン価格高騰への対策として開発したのがミニでした。初代のミニは「オースチン・セブン」、「モーリス・ミニ・マイナー」という名称で販売されています。当時のBMCは傘下にオースチンとモーリスという2つの自動車ブランドを所有しており、それぞれのディーラー網で販売されたので2種類のミニがあったのです。
初代ミニを開発したのはアレック・イシゴニスというギリシャ生まれのエンジニアで、ミニ開発の功績が認められ、後にイギリス王室からナイトの称号が送られています。彼が開発したミニは、2000年に販売が終了するまでの約40年間で530万台もの販売実績を記録しました。(Club Cars MINIより)
そうなのです、簡単に言うと70年前の設計で作られた現代のMINI(BMW)がベースのものではなく正真正銘イギリスの大衆車として作れた車がMINIという車の成り立ちだと思っていただければと思います。しかし、広い室内空間やサイズの利便性という大衆車としての一面だけではなくその走行性能も大いに注目されてのもまたミニを語る上での外せない要素になっていますのでご紹介します。
1960年代にはモンテカルロ・ラリーを連続優勝
~数々のビッグイベントで総合優勝 ミニの名声はラリーでの活躍から~
ミニはBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が1959年に発売した前輪駆動車で、全長3m、車重約600kgの小さな車両に大人4人がきちんと乗れる大衆車として企画されたものでした。この小型車にモータースポーツにおける可能性を見出したのがF1などのレーシングカーの製作で知られたジョン・クーパーで、彼はミニの基本モデルより60%も出力が高いエンジンや強化型のサスペンションやブレーキを与えた高性能モデルを開発。同車は「ミニ・クーパー」の名で1961年に発売され、1963年にはさらに性能を上げたミニ・クーパー Sが登場。多くのモータースポーツ参加者によってラリーやツーリングカーレースなどで使用されました。
ミニ・クーパーの名声を最も高めたのはラリーでの活躍でした。とりわけ目立ったのはラリー・モンテカルロでの好成績で、1964年、1965年、1967年と3度も同ラリーで総合優勝を飾りました。また、ミニ・クーパーはグラベルでも速く、高速グラベルイベントとして知られる1000湖ラリー(現ラリー・フィンランド)においては、ティモ・マキネンの手によって1965年大会から1967年大会まで3年連続で総合優勝。このほか、1965年のRACラリー(現ラリー・グレートブリテン)や1967年のアクロポリス・ラリー(ギリシャ)をはじめとする数々の国際ラリーで総合優勝を勝ち取りました。
エンジン出力の絶対値は高くはないものの、車重の軽さからパワーウェイトレシオに優れていること、そして「ゴーカートのよう」と評されたきびきびとしたハンドリングがミニ・クーパーの武器でした。たとえば1967年のラリー・モンテカルロではミニ・クーパー Sを駆ったラウノ・アルトーネンが優勝しましたが、彼が競り勝った相手は、2位となったランチア・フルビア HFのオベ・アンダーソンや、3位となったポルシェ 911 Sのヴィック・エルフォードといった顔ぶれでした。フィンランド人ラリードライバーの草分け的存在のひとりであるアルトーネンが速かったことはもちろんですが、アンダーソンやエルフォードのような名手たちが乗ったパワーに優る車両を下すことができるほど、ミニ・クーパーは戦闘力が高い車両であったのです。(TOYOTA GAZOO Racing HPより)
このモンテカルロ・ラリーはミニを語る上で外せない要素であり出力に勝るライバルたちを車重の軽さやハンドリングで次々と撃破していく様は語り草となっています。ポルシェやランチアの様な高級車でなく大衆車なのにここまで走行性能を持っているという点も特筆すべきMINIの特徴かと思います。しかし、90年代に入り基本設計の老朽化や親会社のローバーの不振により1994年BMWがローバーを傘下に収め、生産を始めとするミニに関する全ての権利を有したことでBMC(ローバー)のMINIの歴史に幕を閉じることになります。
1959年-2000年約40年間に渡って作られたクラシックミニはこうした歴史や背景に彩られ日本では90年代に最も走っていたとされています。2010年代に入りめっきり見かけなくなりましたが、折からの旧車ブームで自分のように再注目する方たちが増え以前ブログでもご紹介した若い女子にも人気になりつつあります。
クラシックミニに関しての逸話はまだまだありますが、成り立ちとか歴史を触りだけ分かりやすく説明したつもりでしたがいかがでしたでしょうか?次回は自分が購入する時に悩んだポイントやアドバイスなどお伝えできればと思っています。次回以降が本番ですのでwまた読んで頂けたら幸いです!